6.幽界でのミソギ
幽界の定義
大三界(神界・幽界・現界)のうちの幽界(4次元)をさらに詳しく分けると、霊相の差により120の段階に分かれる。上位の60段階を「霊界」という。当教団では、下位の60段階を特に「幽界」と呼んでいる(以降は、特に断りのない限り、幽界とはこの下位60段階の範囲を指すものとする)。
幽界はミソギの場であり、たいていの霊は神裁きの後、60段階のうちのいずれかの段階に属する。そして自分自身が罪・汚れ・執着に気付き悟れば、段々に上位の段階に昇っていくことができる。
地獄界
幽界のうち下位の20段階を、特に地獄界と呼ぶ。地獄界には11種類の地獄がある。
- 阿修羅道(あしゅらどう)
- 朝から晩までけんかばかりする。
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餓鬼道(がきどう) - 腹が減って「めしめし」といつも騒ぐ。
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焦熱(しょうねつ) - 火であぶられる。
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血の池(ちのいけ) - 血膿の中に首までどっぷり漬かって浮き沈みし、うごめく。
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畜生道(ちくしょうどう) - 様々な動物の姿になる。動物として現界に生まれてくることもある。これを転生(てんせい)という。
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色道(しきどう) - 男(女)が女(男)からひどい目に会わされる。
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針の山(はりのやま) - 峨々たる山の全てに針が密生しており、立っても座っても針に刺され痛く、血がにじむ。
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無限(むげん) - 夢遊病者のようにふらふらと、独りぼっちであてどもなくさまよい歩く。
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蜂の巣(はちのす) - たくさんのハチに刺されて痛く、毒を注ぎ込まれて苦しむ。
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蛇(へび) - たくさんのヘビにいじめられる。
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極寒(ごくかん) - 最も低い地獄。真っ暗、氷漬けで苦悶深刻である。
地獄界より上位の段階
- 重労働界
- 朝から晩まで汗を流して働く。石運び、土運び、砂運び等、同じ仕事の繰り返し。労働の喜びは一切ない。
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軽労働界 - 糸つむぎ、草取り等の軽い仕事を続ける。やはり労働の喜びはないが、仕事はかなり楽。
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読書ぐらいできる所 - 複数でおり、話もできる。依然軽い仕事をするが、それ以外に自由時間が与えられ、本を借りて読む。
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ある修養ぐらいできる所 - 暖かく、明るい。やはり軽い仕事はするが、自由時間が与えられ、それを魂の向上に使う。工作・絵画・詩・短歌・俳句等を作る。話等も自由にできる。もうすぐ霊界に上れる。
(各地獄の絵は著作権法に定める場合を除き許可なく複製等できません。)